『奇蹟の輝き』(What dreams may come)1998米

奇蹟の輝き [DVD]
 ロビン・ウィリアムス主演となれば、お涙頂戴映画でほぼ決まり。邦題を見ても感動ものであることは明白。
 このロビン・ウィリアムス、目の前でラブレターを引き裂かれる男を演じさせれば天下一品。でもその暗さが嫌いだ。あざとさと媚と卑屈さを感じる時がある。なんか鬱陶しい。
 話の方も鬱陶しい。夫婦の愛を描いているのだが、その夫婦というのが平井某か森山某の唄のように粘っこく押し付けがましいのだ。映像も鬱陶しい。絵画的な美しさを見せようとしているが、それもまた押し付けがましい。
 すべてが押し付けがましい。愛ですよ、感動ですよ、涙ですよ、愛し合ってるでしょ? 美しいでしょう? 泣けるでしょう? 今時の女子校生風にいうとキモイのである。