『しゃばけ』畠中 恵著(新潮文庫)

しゃばけ しゃばけシリーズ 1 (新潮文庫)
 主人公の正体はすぐにばれるし、話の筋も単純。主人公のキャラクターは少女マンガ的。月並みのオンパレード。
 妖(あやかし)と称する妖怪たちを魅力的に描いて見せているところが読み所だが、妖怪といわずに妖(あやかし)と読んでみたり、比喩や慣用句を多用したりと、言葉遊びが鼻についてちょっとイライラするところがある。
 とは言え、すんなり読破できたので読み易くてそれなりに面白い。月並みってことは、スムーズに受け入れられるということでもある。そこに妖怪たちをちりばめたことで、好奇心が持続される。軽く読むにはうってつけ。