『ビキニがぼくを救う』(Board Heads)2003米

 B級のお色気青春コメディ。
 舞台はビーチ。ビキニの女の子がたくさん出てくる。きれいでかわいい娘が多いがずば抜けてきれいな娘はいない。まあいいかなと思えるのはヒロインのライバル。眉毛がちょっと濃いけど。
 肝心のヒロインはおよそビーチが似合わぬ女。青白くて毛の抜けた鶏みたいな身体をしている。スレンダーと言えば聞こえはいいが、ビーチが舞台でビキニが一杯の中では貧相にしか見えぬ。一番貧相なボディの持ち主がビキニ・コンテストで優勝してしまうのだからひどい。
 ストーリーそのものは定番の話なのでそれなりに面白いはずだし、演出もエンターテインメントのツボをおさえたものになっている。でも面白くない。笑いのシーンも笑えるはずなのに笑えない。もう一つ押しがないのだ。演出もストーリーも女の子ももう一つ押しがない。最も押しがないのがヒロインのキャスティング。お色気コメディなんだから、もうちょっとましな女の子を用意してくれないと……。