日常

 日常が始まった。
 朝、起きるのが辛かった。具体的に何が辛いのか? 自問自答してみた。いやなこと、というか面倒な案件をひとつ抱えている。でも、それは面倒なだけで困難なことではない。その他には懸案はない。販売会社にいたころに比べたら、天国と地獄じゃないか。何も辛いことはない。ただ、長期休暇が終わったことへの漠然とした憂鬱しかないじゃないか――と気が付いたらすぐに起きれた。
 ボクは働かなくてはいけない。

 身体が鈍っている。重いカバンをもって20分ほど歩き、少し緊張して15分ほど立っていただけなのに太ももが痛くなった。ズボンのウエストもきついし太ったかもしれない。運動不足だ。いかん。