非情な都会

 ドトール。5分早く出て、7分早い新京成線に乗って、5分早い常磐線に乗った。常磐線はまだ遅れていなかったが、下りで遅れが出始めているようで、徐々にダイヤが乱れてくるであろう。常磐線は混んでいたけどいつもより少し混んだぐらいじゃないだろうか。山手線にはいつもの3分前に乗り、総武線も3分前だった。
 山手線では扉のところに立った。御徒町を出る時、扉にビニール傘の端を挟まれた。秋葉原も同じ側が開くから慌てずそのままにしておいた。
 秋葉原総武線に乗り換え。列車がホームにつくと山手線、京浜東北線に乗り換える客が土石流のように出てくる。流れに逆らう客が時々いるが、いくら抵抗してもむだだ。田舎者扱いされて終わりである。挙句の果てにはホームに転がり落ちる。
 今朝も土石流。流れには乗っているがもたもたしたおばちゃんが一人。あ、あ、と言っている間に傘が手を離れ、列車とホームの透き間に落ちてしまった。どうしようもない。同情したところで傘は戻らない。列車が出てから駅員に頼むしかない。
 都会は非情だ。