みんなのためのルールブック

 山手線で制服を着た小学生がいた。2年か3年の男の子である。かわいいイラストの本を読んでいた。「ルール27 バスに乗ったら、おとなしく座っていよう」と書いてあった。
 男の子はカバーを栞代わりに使っていた。カバーの折り返しには、「楽しい学校生活や社会生活を送るための50のルール云々」とある。本のタイトルは『みんなのためのルールブック』*1だ。他にも「もらったプレゼントに文句を言わない」「口をふさいでせきやくしゃみをしよう」「人の名前は覚えよう」と書いてあった。

*1:『みんなのためのルールブック――あたりまえだけど、とても大切なこと』ロン・クラーク著(草思社