謝ればいいんでしょ

 ホリエモンには飽きた。もういいんじゃない。花粉症で苦しんでいると余計にイライラしてくる。
 ジャーナリズムをバカにしてホリエモンはジャーナリストの反感を買った。挑発するような言葉を使うのがホリエモン流なんだろうが、これが政治家なら社民党辺りからネチネチ非難されるところだ。私企業のオーナー社長だから許されるが、大手企業の雇われ社長なら辞職ものだ。
 言葉の重みを知らぬ男にジャーナリズムを語れるのだろうか。
 インターネットの情報の方がリアルだというのがホリエモンの主張だが、噂話と憶測だらけのネット情報の信頼性が低いことは誰もが知っている。間違った情報が氾濫しており、信じるか信じないかは情報を受け止めたものの自己責任にかかっている。
 ということで、インターネットがあればジャーナリストは要らないというホリエモンは、間違った情報を流したら謝ればいいじゃないか、と言い放った。呆れ果てる。責任感がない。
 もし、誤った情報で人が死んだらどうする気だ? 謝って済ますのか? 無責任極まりない。謝ればいいんでしょ、なんていうのは、万引きして捕まった子供の母親がお金を払えばいいんでしょ、と開き直るのと同じ。極めて次元が低い。
 ホリエモンは古い価値観と戦っている、古いものを打ち壊すものは非難されるものなのだ、改革者は先見の明をもたない俗物から非難されるものなのだ、という人がいる。本人も言っていたような気がする。これってテロリストや似非改革者、オカルト宗教家の言葉と同じ。オウム麻原も同じことをいっていなかったっけ。
 ホリエモンの言動に共感する人が多いようだが、ホリエモンはそういう人をどう思うんだろう。外野で応援する間があれば、あんたらも行動したらどうだというに違いない。ホリエモンは行動の人である。ホリエモンは傍観する奴を嫌うはずだ。